水平野(すいへいや)

思ったこと考えたことを書いていく

負利子金融

銀行など金融の世界において利子は0より大きいのが当然となっている。
しかし、そうではないものがあったとしたら。

ふと、利子が0より小さい負利子の金融のアイデアを目にする機会があって、面白そうだったので考察してみる。

そのアイデアでは10日で-1%の利子で貸す条件として情報の提供を求め、それを収益にするというものだった。

要約すると、貸すのに条件を付けて、その条件が収益につながれば、普通の正の数の利子で貸して収益を得るのと変わりはない、ということだ。

そこで色々考察してみたのを書いてみる。

1年で-1%の利子で1万円を誰かに貸せば、期限が来れば-100円の利息になる。条件によって200円の収益があればプラス100円の利益になる。

条件によるだろうが、負利子の場合はどのくらい収益につながるのかが前もって数字としてはっきりしないだろう。ギャンブル性が高いといえる。

1万円の経費で1万円の利益を得ようとする場合、
通常なら単に何かの作業をの代価として1万円を報酬として支払い、2万円の収益で1万円の利益となる。
正利子なら100万円を何らかの期間で1%の利子で貸すとして、101万円を返してもらうことになり、
負利子でなら-1%で貸すとして100万円を条件付きで貸して、99万円を返してもらい、条件によってもたらされる2万円の収益で1万円の利益を得ることになる。

こうやって比較していくと利点が無いように見えるが、仮に100万円を年利10%で借りている人がいるとして、その人に1万円の報酬があったとしても利息の支払いで消えるだけだ。そこで負利子の100蔓延の貸しがあったとしたら、借金の性質が変わる。

1万円の報酬がかなり大きくなる。

とここまで大雑把に考察してみたが、案外面白いかもしれない。

話のネタに良いかも。