水平野(すいへいや)

思ったこと考えたことを書いていく

飛行船

飛行船、それはロマン。

それはかつて栄えていた飛行物体であり今はほとんど目にする機会はない。

しかしそれはずっとなのだろうか。

私はこれからは飛行船の時代が来ると信じて疑わない。

基礎知識

まずは飛行船の基礎知識を整理しよう。

通常身の回りにある空気の密度は1.2g/c㎥だ。1㎥では1.2kgとなる。

ちなみに水素は同じ条件下なら1㎥で0.09kgとなる。

もし仮に体積1㎥の水素の風船があるなら浮力は1.1kg程度だ。

10m×10m×10m=1000㎥であれば1100kg、つまり1.1t。これが20個連なっていれば20tもの浮力を持つ。

Wikipediaによるとツェッペリン飛行船のLZ127は全長236m、体積105000㎥であり、単純計算で105tの浮力を持つ。

速さ

そして速さ。

飛行船は一般的に飛行機よりも遅いといわれているが、これは遅くても飛べるから遅くしているに過ぎない。硬式飛行船の場合、亜音速であればいくらでも早くすることができる。

逆に飛行機はたとえ無駄であっても揚力のために速く飛ばなくてはならない。

大きさ

飛行船の欠点としてはその大きさがある。硬式飛行船の場合大きければ大きいほど浮力に比べて空気抵抗が小さくなるので有利となるが、格納に苦労することになる。

経済性

飛行船は有用なものにするためにはどうしても大きくしなければならず、一隻あたりの費用がどうしても高価になる。また、浮力用物質が水素化ヘリウムかの2択になってしまうことが経済的なことのみならず問題を引き起こす。

将来

しかし、飛行船特有の機能によって飛行機では補えない存在となるだろう。というのも飛行船の最大の特徴である、浮く、という機能はどうしても代えがたいものだからだ。例えばヘリコプターは垂直移動ができるがとてもエネルギーがいる。とても不効率なのだ。

そこは飛行船は得意分野であり、ある地点でずっと居続けるということができる。これは科学的な学術調査にとても役に立つ。

問題

このようにとても有用なのだが、今現在はヘリウムが浮力用に使われているが価格が高騰しているし水素に比べ若干重い。なので水素を使うのが一番いいのだろうけど水素は爆発するイメージがあり危険だと思われている。実際ヘリウムに比べて危険性はあるだろうけれどそれは工夫次第でどうにでもなるのではないだろうか。

終わりに

といろいろと書いてみたがやはり飛行船はロマンだ。何より静かなところがいい。もし私がお金持ちだったら飛行船の開発をするのだけれど。