水平野(すいへいや)

思ったこと考えたことを書いていく

スタートアップには必ずしもホームページは優先されない

私は現在、IT企業を起ち上げるべく動いている。その中で仮に立ち上げたとしてまず何をすべきかということを考えている。普通はIT企業なのだったら、まずホームページを作ることを検討するものだと思う。が、私はスタートアップのIT企業には必ずしもホームページは要するとは限らないのではないかと考えている。今回はそのことについて書きたい。

ホームページを持つことは難しい

昔ならいざ知らずある会社がホームページを持つことは珍しいことではない。どのような動機であれホームページを作りたいと思う人は多いし、その方法はたくさん用意されている。

しかし、ホームページの作製は本来は難易度が高い。ホームページはネット上での会社の顔になるのでそれをどうするかを考えることはとても労力のいることだ。他の業者に頼むにも予算と時間と(相談や確認などの)労力が要る。もちろん、自前で簡易的なものにするのも悪くはないが、サーバーはどうするかドメインはどうするかといった問題がついて回るし、立派なものにしたいならそれに必要な人材を確保しなければならない。

GitHubはホームページの代替になる

そうはいってもIT企業なら会社情報などを何らかの方法でもってネットに配信する必要がある。そしてそれは容易に解決する。今の時代はGitHubがある。もちろん他のコードホスティングサービスでもいいが今回はGitHubにするとして、とにかくこのようなサービスの存在を活用すればホームページの代わりになる。

というのも、私はprivateで作りたい会社の概要をMarkdownでまとめていたのだが、そこでふと気が付いた。今自分が書いていることはちょっと工夫するだけでそのまま会社の情報を発信する手段になる、と。

まだ作成途中だが会社の概要を伝えるにはある程度の内容を持っていると自分では考えている。そこは異論はあるかもしれない。が、そういった異論を受けて修正するのは極めて簡単だ。なぜなら基本はMarkdownを書き直せばいいだけなのだから。そうやってすこしずつ出来上がっていくファイル群は会社の情報を発信するの十分なものになっていくだろう。そして何よりこれがタダでできるのだ。

注意点

もし電話番号や住所などの変更があった場合はどうすべきか。例えば最初のうちは個人の携帯電話を連絡先にするかもしれない。しかし、いずれは会社のものを用意することになるはずだ。他にもメールアドレスなどもあるが、そういったものは変更しても履歴をたどれば容易に分かってしまう。そこは課題だろう。

ホームページはいずれ必要になる

もしかしたらこの記事を読んでいて、私がホームページを持たなくてもいい、と主張していると受け取る方もいるかもしれないが、ホームページという存在そのものを否定しているわけではない。ホームページはいずれ必要になるものだ。どのように作るにせよその会社の顔なのであるから、ここで様々な判断をされることになる。例えば求人するなら求職者はまずホームページを見ることになるだろう。その場合、そのホームページの出来によって、応募がどれだけ来るかそして優秀な人材の心をつかむことができるか、といったことが決まるだろう。会社にとってとてもとても大切な要素だ。

スタートアップがまず初めにすべきこと

ただ、それは「まず初めに」すべきものではない。スタートアップがすべきなのはまず作りたいサービスに専念することだと思う。難易度の高いことは後回しにしてもいいはずだ。

そして、まずGitHubとMarkdownで始めることは大きな利点がある。それはいざホームページを作ろうとするときに、どんな内容にするかの材料がすでにそろっている状態であることだ。仮に外注するとしてその外注先は内容をもしかしたら知っているかもしれない。だとしたら製作の手間が大幅に削減できるはずだ。

また、GitHubを利用し活用するということはそれだけのスキルがあるとみなされる。例えやっていることがMarkdownを書いてあげることだけでも評価されることだ。なぜならITに関わる業務をしながらGitHubを使わないところはいまだに多いのだから。

終わりに

私はちょっとしたことから本格的なものまで公私とも長らくウェブサイト作製に取り組んできた。だから一口にホームページといってもそれを作るためには考えなければならないことがたくさんあることを知っている。しかも最近のフロントエンドは難易度が高いスキルの習得が求められている。

ホームページは大事だ。大事だからこそ安易に持つことを考えるのではなく機が熟した時にじっくりと本格的に取り組むべきではないだろうか。私はそう考える。