水平野(すいへいや)

思ったこと考えたことを書いていく

エネルギー管理士を目指していたという話

20代のころ、エネルギー管理士を目指していた。20代中ごろから次第にITにのめりこみ、今ではそれで生計を立てようとしているのだが、とにかくそういう時期もあった。なぜ、私はエネルギー管理士を目指し、そして、今では目指さなくなったのか、ということを話しておきたい。

10代に物理に興味を示した

その前に、私がまだ子供のころや10代のころの話をしておく必要があると思う。昔の子供のころは特になりたい職業はなかった。みんなが目指しているらしいから夢はパイロット、ぐらいのもので目標らしい目標はなかった。ただ何となく理系の学問に興味があったような記憶がある。そしておそらく中学生のころだったか、テレビの影響か何かか環境問題のことに興味があってそこに何らかの関心を持っていた記憶がある。そして高校の時には物理や化学が得意で、宇宙物理学のような神秘的で究極的な真理のようなものに心を惹かれ、何となく将来は博士か何かのような研究に携わりたいと考えていたと記憶している。

そして大学へ

しかし、この何となくというのが曲者で実際に大学に行ってみるとまるでダメだった。親元を離れたくて一人暮らしをしたくて鹿児島大学に行ったのだが、これがまるで悲惨な状況だった。自己管理はできないし大学の、特に数学に全くついていけず、1年のころからすでに大学生活は破綻し始めていた。

エネルギー管理士を目指すが、しかし

そんなこんなで大学を中退し、しばらくは何もしていなかった。何をすればいいのか分からなかった。ただ、子供のころから興味のあった環境問題やエネルギー問題などに関わりそうだということでエネルギー管理士を目指してみるようになった。創造探検塾だとか若者自立塾だとかいろいろ経験するなかで自分なりに勉強してみたり、受験してみたりした。しかし、これも結局はだめだった。

もともと勉強が苦手で、しかもエネルギー管理士を目指す人は大学で学んだことを生かしているような状況で、独学で何かをしようというのが無理があったし、結局これも「何となく」目指していたようなものだった。ニートと思われたくないがためだけの勉強のふりだったのだと今では思う。

そしてITに興味を示しそれは成功した

ただ、20代の半ばころからはパソコンを手に入れ、良くも悪くも興味を示すようになった。時にはネトゲをし、時にはパソコンやITの勉強をし、といった感じだ。HTMLとCSS、そして20代後半ごろからはJavaも猛勉強した。そして次第にこれで生計を立てられないかと考えるようになった。

20代後半のころからは発達障害であると診断され発達障害支援センターのお世話になりながら、次第に、そして順調(?)にIT界へ足を踏み入れながらスキルと経験を積み重ねていった。そして、今ではITでどうしていくか自問自答している。

無駄ではなかったエネルギー管理士の勉強

結果的にはエネルギー管理士を目指したのは無駄だったように見えるのかもしれない。しかし、私個人としては無駄ではなかったように思う。例えば熱力学とそれに必要な数学的科学的な思考方法というのはITの分野でも応用が利いている感覚がある。論理的な発想や思考というのは広く応用が利く。統計力学的な発想や工学的な視点は大いに今の自分に役立っていると思う。決して無駄ではなかったのだ。

そして、今はどうしたいか

そして、重要な点としてなぜ私の興味や目指すものが変遷していったのかというのもある。というのも、宇宙物理学に興味はあったが、その前に地球の環境問題やエネルギー問題があるのだから、それが優先なのではないかと考えるようになり、そしてエネルギー問題の前に、差し迫ったIT化社会のもたらす様々な問題が優先ではないかと考えるようになり、と、いきなり視点が変わるのではなく徐々に視点が変わっていったからだ。

そして今どっぷり浸かっているITは環境問題やエネルギー問題に応用できるだろうし、実際にふとプログラミングなりITのデータに触れるとこれをエネルギー管理士の勉強や実務にどうにか役立てることはできないかと思うことがある。その思いは徐々にITとエネルギー管理の融合としてすこしずつ、本当に少しだが、私の中で育ってきている。それらは相互作用してお互いに高めあっているのだ。

そしていつかは

収入が安定し余裕ができたら、いつかエネルギー管理士の資格を取りたい。