水平野(すいへいや)

思ったこと考えたことを書いていく

リモートワークをして感じたこと

2018年は1月から8月末までリモートワークで働いていた。勤務地がちょっと遠いところだったし通勤が嫌だったので楽でいいかなと思い、リモートワークを選択した。初めは楽でいいかなと思っていたがだんだんと当初は思わなかった苦痛に悩むようになっていった。

その詳細を話す前に具体的にどう働いていたかを述べる。チームは雇い主とリーダー格の人と私の3人。やりとりはメールで行っていた。たまに雇い主から電話が来ることもあった。また、月に一度くらいミーティングとして勤務地で集まっていた。資料のやりとりはGoogleドライブを利用していた。

そのようなやりかたでも最初の方はそれで十分だろうと思っていたのだが、まずはメールが苦痛になってきた。というのもメールを書くには儀礼上どう書けばいいかで悩む。チャットのように用件だけでもいいのか挨拶を書いた方がいいのか、など。

また、自分だけで作業するので隣の人に画面を見せながら相談するということができない。キャプチャ画像などで連絡を取るのもしたが、それだけで伝わる情報は限度がある。とにかく自分でどうにかしないといけないことが多かった。

しかも、個人的に一番苦痛だったのがこちらから連絡はしてもリーダー格の人から何か報告をするとか連絡をするとか、特に相談をするというのが全くなかったのが大きかった。常にこちらから何かをしないといけないというコミュニケーション不全に陥ってしまった。

そうすると、だんだんコミュニケーション不全をどうすればいいかという余計なことに延々とエネルギーと時間を浪費することになってしまう。リーダー格の人は自分が上だと信じて疑わないような人だったので、下手でくるということはなくマウントをとりに来るばかり。その対応にも頭を悩ませなければならなかった。

そんなことが続いていて、Subversionを途中から導入したり、ビデオ会議をしたりとあったが、とにかく限界だった。ビデオ会議といっても相手が一方的にあれしろこうしろというばかりで情報疎通などなかった。

そんなわけで、あるときのビデオ会議の後、雇い主に退職のメールを出した。

振り返ってみると、最初のミーティングでいきなりこれこれ工数がどうだという話で、リモートワークをする上でどうコミュニケーションを図っていくかという基本的なところをおざなりにしていた。

もし、この記事を読んでいてそれでもリモートワークで働くことがあったら、コミュニケーションの取り方、特にリモートワーク特有の欠点を十分に話し合ってから作業に移る環境があるかどうかを注意していた方がいい。もしそのようなことがない仕事環境ならばすぐに逃げ出す準備をしておくべきだ。