水平野(すいへいや)

思ったこと考えたことを書いていく

創造探検塾の久野哲也という人物と会っていたときのこと

始めに

昔、もう十年以上も前になるのか、久野哲也という人物に会っていたことがある。どういうことをやっているのかはこれを読めばだいたいわかると思うし、もしかしたらこの記事を読む前に知っている人もいるかもしれない。

fsk-again.com

創造探検塾とか福岡青少年支援センターとか福岡心理教育研究所とか結局何をやっているのか分からない。

というか検索でこの記事に来た人もいるかもしれない。とにかくこの記事ではこの人物のことについて書く。内容はかなりディスるものになる。ネット上で他人のことをディスるのはあまりいいことではないのだろうが、ともかく書く。

始まり

2004年、24歳の時のこと。その当時の俺は鹿児島大学を中退して実家に帰ってきてから特に何をするでもなく、これから何をしようかと思案に暮れていた。

そんなとき、久野哲也という人物が突然に現れた。母親が言うところ、話を聞いてくれるとかそんなだったような記憶があるがあまり鮮明ではない。パソコンを買うように言われてその通りにし、そこから毎週一回に会いに来るようになった。やることはこの人が毎週(水曜日だったか?)家に来て、車でどこかに出かける、というものだった。何かをしてくれているという気持ちはあったが、俺は別に興味を持たなかった。というのもこの人がなぜ会いに来るのか、何を目的にしているのか、といったことが母親からもその人からも何も聞かされず、さっぱり分からなかったからだ。毎週だから何かをしていたはずなのだが、印象に残っていたことはなかったのだろう、もうほとんどの記憶はない。ただ、一つ印象に残っていたことといえば、その人は金を持っているんだなぁ、ということだった。スポーツカーのような高そうな車を何台も持っていたから。

一年たってから

しかし、1年くらい経ったある日、母親から「いくらか金がかかってるのかわかってるの。毎月15万かかっとるんよ。言わんでといわれたけど」と言われた。金がかかっているなんて全く話に聞いてなかったのでその時は何というか母に呆れた。そんな大事なことを息子に一言も相談もなく決めるのか、という侮蔑というか軽蔑する気持ちでいっぱいだった。金をかけてくれていたのかという申し訳ない気持ちもないではなかったが、その時は蔑視する気持ちの方がはるかに強かった。

週一で会うこともその後も続いたが、とにかく白けた気持ちで会っていた。その後、金がかかっているなら何か結果を出さなければ、という焦りもあったのか。愛知万博に行ったりや台湾旅行などもあったが特に俺には何ももたらさなかった。

あとになって聞いたが、確か、そういった旅行費は自分の分だけでなく、その人の分まで出していたらしい。(それをその時に聞いていたら行かなかったのだけどなぁ)そして、そのまま俺に何ももたらさないまま終了となった。

母の金が尽きかけたのだ。それに加えて当時、政府が主導していた若者自立塾を母が知ってそれを勧めてきたというのもある。母はもうすでにその人に愛想を尽かせていたので別の何かを探していたのだ。

そうそう、それと付け加えておこう。俺は一応は創造探検塾に通っていたことになっていたらしいのだが、俺は終了するまでそういうことになっていたとは全く知らなかった。ついでに言うと、終了するとき、母が終了料という、何百万円かを払わないといけない、でもそんな契約があっただろうか、契約書がどこかに行った、と愚痴っていた。合計で多分300万から400万くらいは払ったのではないか。

その後

そのあとはその若者自立塾に行くことになった。この時は自分でいくつかの誓約書だとかを書かなくてはいけなかったのでやったのだが、当然これは自分の意思でだった。母からの勧めはあったがなにより俺は自分の境遇を変えたい気持ちはあったので、ほとんど自分の意思で決めたことだった。行く前の説明では、あたりまえだけど金がどれくらいかかるかも期間がどれくらいかもちゃんと明示されていた。俺はそれをちゃんと知ったうえで行った。実際に行ってみても内容がかならずしもいいものではなかったという印象はあるが、何より自分で何とかしようという気持ちは育まれたと思う。期間は3か月で費用は計30万と安いものではなかったが、今の自分にとって必要な時間だったと今でも思う。

 終わりに

この記事がどのくらいの人の目に留まることになるのかわわからない。しかし、グーグル検索で久野哲也とか創造探検塾とかをキーワードにこの記事が目に留まることがあるなら言いたい。もしあなたがニートか引きこもりの子供がいて、この久野哲也という人に相談しようと思うならやめた方がいい。

まず、そもそもホームページには金がかかるなんてことは全く書いていない上に、かなりの金がかかるということを知ってもらいたいし、もし、それでもあなたが子供の相談を考えているなら、金がかかることを子供に教えて同意をとるべきだ。本人の意思を無視して金銭をかけることは全くの逆効果だ。何百万という金額は決して安いものではないのは当然のこととして、子供に知らないうちに何かの重責を背負わせるのは家族の問題をただ大きくするだけだし、俺の事例のように長続きせずに行き詰ることになる。なにより、何かの大きな金額をかけることを自分の子供といえ本人の意思を無視して決めることは絶対にしてはいけないことだ。将来に悲嘆にくれていてもどうにかしたいとあがいている人に、「お前の意思なんてどうでもいいから自分が勝手に決める」という態度を、どういう形であれとるのはやめなければいけない。それは意思や気力を削り取る行為に他ならない。本人には黙っていれば、とかそんな甘い見方をしていては絶対にダメだ。

……俺が言えるのこれくらいかな。